【その見積もり高くない?】厨房機器の運搬費用、知らないと損する相場の裏側

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店舗の移転や改装、あるいは閉店に伴って厨房機器を移動させなければならないとき、多くのオーナー様が頭を悩ませるのが「運搬費用」です。

一般的な引越しとは異なり、厨房機器は重量があり、かつデリケートな精密機器でもあります。

「安ければいい」と安易に業者を選んでしまい、後から故障トラブルや追加請求が発生して後悔するケースは後を絶ちません。

この記事では、長年この業界に携わってきたプロの視点から、適正な費用の相場と、見積もりの裏側にある「安さのカラクリ」について包み隠さずお話しします。

大切な資産である厨房機器を守りながら、無駄なコストを抑えるための知識を持ち帰ってください。


【目次】

- ■【導入】なぜ厨房機器の運搬は「普通の引越し」と違うのか?

- ■【相場公開】厨房機器運搬にかかる費用の目安

- ■【変動要素】見積もりが変わる?費用を左右する3つのポイント

- ■【業者選び】安い業者に潜む罠。失敗しない業者選びの基準

- ■【新常識】運搬だけじゃない!「保管」もセットで考えるべき理由

- ■【解決策】株式会社シロマルの「メンテナンス付き預かり」で資産を守る




■【導入】なぜ厨房機器の運搬は「普通の引越し」と違うのか?

「トラックがあれば自分たちでも運べるのではないか?」

「便利屋や一般の引越し業者に頼めば安く済むのではないか?」


最初に申し上げておきますが、その考えは非常に危険です。

厨房機器の運搬は、家庭用の家具や家電を運ぶのとはわけが違います。


まず、圧倒的な「重量」の問題があります。

業務用の冷蔵庫やオーブンは数百キロに及ぶことも珍しくなく、重心も不安定です。

素人が無理に動かそうとすれば、腰を痛めるなどの怪我のリスクはもちろん、床や壁を破損させてしまい、退去時の原状回復費用が跳ね上がる原因にもなります。


次に、「設備との接続」の問題です。

多くの厨房機器は、ガス、水道、電気と複雑に接続されています。

これらを適切に取り外すには専門的な資格や知識が必要です。

無理に引き抜いて配管を傷めれば、ガス漏れや水漏れといった重大な事故につながりかねません。


そして何より、厨房機器は「精密機器」です。

コンプレッサーや冷媒ガスが通る配管は振動や衝撃に弱く、横倒しにして運んだだけで故障し、使い物にならなくなることがあります。

運搬費を数万円ケチった結果、数十万円、数百万円の機器を買い替える羽目になっては本末転倒です。


だからこそ、厨房機器の特性を熟知した専門業者に依頼することが、結果として最もコストパフォーマンスの高い選択となるのです。




■【相場公開】厨房機器運搬にかかる費用の目安

では、実際に専門業者に依頼した場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。

もちろん、距離や条件によって変動しますが、目安となる相場を知っておくことは、法外な見積もりを見抜くために重要です。



・単品(冷蔵庫1台など)の場合

大型の業務用冷蔵庫や製氷機など、特定の機器を数点だけ移動させたい場合です。

近距離(同一市内や隣接地域)であれば、作業員2名とトラック1台で、およそ2万円から5万円程度が相場となります。

ただし、重量が200kgを超えるような超重量物の場合は、特殊な機材や人員の追加が必要となり、費用が加算される傾向にあります。



・店舗丸ごと(小規模〜中規模店舗)の場合

20坪程度の飲食店で、厨房機器一式をすべて運び出すケースです。

この場合、2トントラックや4トントラックが必要となり、作業員も3名から4名は必要になります。


相場としては、10万円から20万円程度を見ておくと良いでしょう。

これには基本的な養生費用や搬出作業費が含まれますが、廃棄処分が必要な機器がある場合は、別途処分費用がかかります。

ここで注意していただきたいのは、これらはあくまで「運搬のみ」の基本料金であるということです。

「思ったより安い」と感じた方もいるかもしれませんが、実際の見積もりでは、次章で解説する「変動要素」によって金額が大きく変わることがあります。

提示された金額だけで判断せず、その内訳に何が含まれているかをしっかり確認することが大切です。




■【変動要素】見積もりが変わる?費用を左右する3つのポイント

見積もり金額に幅が出るのは、業者による価格設定の違いだけではありません。

現場の状況や作業内容によって、手間やリスクが大きく異なるからです。

プロが見積もりを作成する際、特に注目している3つのポイントをご紹介します。



・1. 搬出入経路の難易度

トラックを停める場所から厨房までの距離や、経路の状況は費用に直結します。

例えば、店舗が2階以上でエレベーターがない場合、階段での手運び作業となり、人員を増やす必要があるため追加料金が発生します。

また、カウンター越しに機器を搬出する必要がある場合や、窓からクレーンで吊り上げる必要がある場合も、特殊作業費がかかります。

見積もりを依頼する際は、「1階路面店か」「トラックは横付けできるか」「段差はあるか」といった情報を正確に伝えることで、より精度の高い見積もりが得られます。



・2. 取り外し・設置工事の有無

先ほども触れましたが、厨房機器はただ運べばいいというものではありません。

給排水管の切り離し、ガス栓の閉栓・取り外し、電気配線の処理などが必要です。

これらの工事を運搬業者が一括で行う場合、設備工事費が加算されます。

逆に、お客様自身で専門業者を手配して事前に取り外しておく場合は、運搬費用のみで済みますが、スケジュールの調整が煩雑になるデメリットがあります。

トータルコストと手間を天秤にかけて検討する必要があります。



・3. 移動距離と時間帯

移動距離が長くなれば、当然ながら燃料費や高速道路料金、拘束時間の増加に伴う人件費が加算されます。

また、ショッピングモール内の店舗などで、日中の作業ができず深夜や早朝に作業を行わなければならない場合、深夜割増料金が発生することが一般的です。

もしスケジュールに余裕があるなら、業者の都合が良い日時(他の案件との兼ね合いでトラックが空いている日など)に合わせることで、費用を抑えられるケースもあります。




■【業者選び】安い業者に潜む罠。失敗しない業者選びの基準

「とにかく一番安い業者にお願いしたい」

その気持ちは痛いほど分かります。しかし、見積もりの金額だけで業者を選んでしまい、結果的に高くついたという事例を私は数多く見てきました。

表面的な安さの裏には、必ず理由があります。


まず確認すべきは「養生(ようじょう)」の質です。

格安業者の場合、搬出経路の壁や床を保護する養生を省略したり、簡易的なもので済ませたりすることがあります。


もし搬出中に建物を傷つけてしまえば、オーナー様が修繕費用を負担することになりかねません。


また、「損害賠償保険」への加入状況も必須の確認事項です。

万が一の事故で機器が破損した際、保険未加入の業者では十分な補償が受けられず、泣き寝入りすることになります。



・トータルコストで見極める視点

運搬費用単体ではなく、全体最適で考えることも重要です。

例えば、移転に伴い一部の機器を廃棄したり、買い取ってもらったりしたい場合、運搬しかできない業者だと、別途、産廃業者や買取業者を手配しなければなりません。

それぞれの業者に対応する手間や、個別に発生する基本料金を考えれば、すべてを一括で任せられる業者の方が、トータルコストは安くなることが多いのです。

そして、プロとして最も注意喚起したいのが、「運んだ後のこと」まで考えてくれているか、という点です。

ただ右から左へ物を動かすだけの業者は、運搬後の機器の状態に責任を持ちません。

特に、改装や移転のために一時的に機器を保管する場合、この「業者選び」が機器の寿命を左右することになります。




■【新常識】運搬だけじゃない!「保管」もセットで考えるべき理由

ここからは、多くの施主様が見落としがちな、しかし極めて重要な「保管」の話をさせてください。

店舗の改装や移転の際、厨房機器を一時的にどこかへ退避させる必要があります。

このとき、「とりあえず空いている倉庫やコンテナに入れておけばいい」と考えてはいませんか?


はっきり申し上げますが、その選択は厨房機器にとって致命的です。

厨房機器は、毎日稼働している状態が最も調子が良く、長期間停止させると急速に劣化が進む性質があります。


特に、油汚れや食材のカスが付着したまま、温度管理のされていない倉庫に放置するとどうなるでしょうか。


内部でカビや雑菌が繁殖し、強烈な異臭を放つようになります。

また、湿気によって基盤やモーターが錆びつき、いざ新店舗で使おうとしたときに電源が入らない、というトラブルが頻発します。


さらに恐ろしいのは、ゴキブリなどの害虫が機器内部に巣を作ってしまうことです。

新店舗に害虫を持ち込むことになり、衛生管理上、取り返しのつかない事態を招きます。

つまり、厨房機器の運搬においては、「安全に運ぶこと」と同じくらい、「品質を維持したまま保管すること」が重要なのです。


ここでご紹介したいのが、私たち株式会社シロマルが提供する、業界でも珍しいサービスです。

▼株式会社シロマルの事業内容はこちら




■【解決策】株式会社シロマルの「メンテナンス付き預かり」で資産を守る

私たち株式会社シロマルは、千葉県白井市を拠点に、厨房機器の買取・販売・運搬を行っている会社です。

しかし、単なる運送業者やリサイクルショップではありません。

私たちが提供しているのは、お客様の大切な厨房機器を「資産」として守るための「メンテナンス付き預かりサービス」です。



・ただ預かるだけではない「再生」保管

一般的なトランクルームや倉庫保管とは決定的に違う点があります。

それは、お預かりした厨房機器を、専門スタッフが徹底的に「洗浄・メンテナンス」してから保管するということです。

頑固な油汚れを落とし、動作確認を行い、最適な環境で保管します。

これにより、保管中の劣化や故障リスクを最小限に抑え、新店舗オープン時には、まるで新品のようにピカピカの状態ですぐに使い始めることができます。

「預ける前より綺麗になって戻ってきた」と、多くのお客様から驚きと喜びの声をいただいています。



・解体から運搬、保管までワンストップ対応

シロマルなら、窓口を一本化できるのも大きなメリットです。

店舗の解体工事、機器の取り外し、搬出・運搬、保管、そして不要な機器の買取や廃棄まで、すべて自社で対応可能です。

業者ごとに連絡を取り合う煩わしさから解放され、中間マージンが発生しないため、費用も明確でリーズナブルです。

例えば、保管料は1㎥あたり月額3,500円〜と、分かりやすい料金体系をご用意しています。

「運搬費用を安く抑えたい」

「でも、大切な機器を壊したくない」

「保管中のカビや故障が心配だ」

そうお考えのオーナー様は、ぜひ一度シロマルにご相談ください。

運搬だけの見積もりと比較しても、メンテナンスを含めたトータルの価値で、必ずご納得いただける提案をさせていただきます。

大切な厨房機器を、次のステージでも長く活躍させるために。プロの私たちが全力でサポートいたします。

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