飲食店の閉店・解体、何から始める?費用相場と信頼できる業者選びの全知識

なぜ飲食店の閉店・解体には専門知識が必要なのか?

大切なお店を閉じるという大きな決断。しかし、残念ながら「店のシャッターを下ろす」だけで、すべてが終わるわけではありません。実は、飲食店の閉店は、法的な義務や複雑な行政手続きが伴う、専門知識が不可欠なプロセスなのです。


「知らなかった」では済まされない思わぬトラブルや、予期せぬ高額な出費を避けるためにも、まずは閉店に何が必要なのか、その全体像を正しく理解することから始めましょう。


避けては通れない「原状回復義務」とは

多くの飲食店は、店舗を借りる際に結んだ「賃貸借契約書」の中で、物件を借りた当初の状態に戻して返却する「原状回復義務」を負っています。


内装や設備をすべて撤去し、建物の骨組みだけの状態に戻す「スケルトン返し」が一般的ですが、契約内容によっては回復すべき範囲が異なります。この契約書の解釈を誤ると、物件のオーナーとの間で「言った、言わない」のトラブルに発展したり、不要な工事まで行ってしまったりするケースも少なくありません。

まずは専門家と共に契約書を確認し、どこまで工事が必要なのかを正確に把握することが、賢い閉店・解体の第一歩です。


保健所、消防署、税務署…こんなにある行政手続き

原状回復工事と並行して、様々な行政機関への届出も必要になります。それぞれに提出期限が定められており、非常に煩雑です。


  • 保健所: 廃業届
  • 消防署: 防火管理者解任届、防火対象物使用開始届出書など
  • 税務署: 個人事業の廃業届出書、給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書など
  • 都道府県税事務所: 事業開始(廃止)等申告書
  • 労働基準監督署・ハローワーク: 雇用保険に関する各種届出(従業員を雇っていた場合)


これらの手続きを漏れなく、期限内に進めるには、しっかりとした計画と知識が求められます。


飲食店の解体費用の内訳と相場は?【具体例で解説】

閉店を決意されたオーナー様にとって、最も大きな不安の一つが「費用」の問題ではないでしょうか。解体費用は、決して安いものではありません。だからこそ、その内訳や相場を正しく理解し、納得のいく形で依頼することが重要です。


解体費用は何で決まる?坪単価と変動要因

解体費用は、店舗の広さ(坪数)をベースに算出されるのが一般的ですが、それだけで決まるわけではありません。以下のような様々な要因によって、費用は大きく変動します。


  • 物件の立地・構造: 搬出入の経路が狭い、エレベーターがない、空中階(2階以上)にある、といった場合は、作業員の数や重機の使用などで費用が加算されます。
  • 内装の仕様: 造作物が複雑で多かったり、頑丈な素材が使われていたりすると、解体に手間がかかるため費用が上がります。
  • アスベストの有無: アスベストが使用されている場合、専門の資格を持つ業者による除去作業が必要となり、別途費用が発生します。


「内装解体費」「廃棄物処理費」など、見積書のチェックポイント

業者から見積もりを取る際は、その内容をしっかり確認しましょう。特に注意したいのが、「一式」という表記です。優良な業者は、以下のように項目を分けて、何にいくらかかるのかを明瞭に提示してくれます。


  • 仮設工事費: 養生(内外装の保護)や、現場の整理・清掃にかかる費用。
  • 内装解体工事費: 壁や天井、床などを解体する作業費。
  • 廃棄物処理費: 解体で出た廃材を、法律に則って適正に処分するための費用。
  • 諸経費: 現場管理費や書類作成費など。


これらの項目がしっかり分かれていれば、不要な工事や不当な請求がないか、ご自身でも判断しやすくなります。


【料金実例】20坪の居酒屋様の場合

シロマルが実際に手掛けた案件から、料金の一例をご紹介します。


  • 店舗情報: 東京都内・居酒屋(約20坪)
  • 内装解体費用: 600,000円
  • 廃棄物処理費用: 250,000円
  • お支払い総額:850,000円(税別)


※上記はあくまで一例です。物件の状況や工事内容によって費用は変動します。シロマルでは、必ず現地調査を行った上で、詳細なお見積もりを無料でご提示しますのでご安心ください。


失敗しない!信頼できる解体業者の選び方5つのポイント

閉店・解体という一大プロジェクトを任せるパートナー選びは、絶対に失敗したくありません。価格の安さだけで選んでしまうと、ずさんな工事や後々のトラブルに繋がりかねません。ここでは、本当に信頼できる業者を見極めるための5つのチェックポイントをご紹介します。


ポイント1:必要な許認可を保有しているか

解体工事や産業廃棄物の運搬には、法律で定められた許認可が必要です。ウェブサイトなどで「産業廃棄物収集運搬業許可」や「建設業許可」の番号が明記されているか、必ず確認しましょう。これは、法令を遵守する優良業者であることの最低条件です。


ポイント2:詳細な見積もりを提示してくれるか

前の章でも触れましたが、見積もりの透明性は非常に重要です。「工事一式」といった大雑把な見積もりではなく、何にいくらかかるのかを詳細に提示してくれる業者を選びましょう。不明な点について質問した際に、丁寧に説明してくれるかどうかも大切な判断基準です。


ポイント3:厨房機器の買取や処分まで一括で対応できるか

解体業者、厨房機器の買取業者、不用品回収業者…と、それぞれ別の業者に依頼するのは大変な手間がかかります。厨房機器の買取や、価値のつかないものの適正な処分まで、ワンストップで対応してくれる業者なら、窓口が一つで済むため、時間的にも精神的にも負担が大幅に軽減されます。


ポイント4:施工実績が豊富で、難しい現場の経験はあるか

その業者のウェブサイトなどで、過去の施工実績を確認しましょう。特に、ご自身の店舗と似たような業態や規模の実績が豊富にあれば安心です。また、クレーン作業や狭小地での作業など、困難な現場を解決した実績があれば、それは高い技術力と問題解決能力がある証拠です。


ポイント5:担当者の対応が誠実で、親身になってくれるか

最終的には「人」です。問い合わせの電話対応や、現地調査に来た担当者の人柄は、その会社の姿勢を映す鏡です。こちらの不安や要望に親身に耳を傾け、専門家として的確なアドバイスをくれる。そんな、信頼できるパートナーを見つけることが何よりも大切です。


シロマルが選ばれる理由:ただの解体業者ではありません

シロマルは、上で挙げた5つのポイントを全て満たすことはもちろん、さらにその先を行く価値を提供することをお約束します。私たちが、単なる「解体業者」ではない理由をご紹介します。


技術力:「どんな現場もやり遂げる」問題解決力と、その実例

「無理難題なお客様の要望こそ、我々の力の見せ所」。創業以来、この想いでどんな現場にも向き合ってきました。エレベーターの無いビルの高層階へのクレーンを使った搬入や、搬入経路が無い店舗への機器の分解・再組立など、他社が断るような難しいご依頼こそ、シロマルの真価が発揮されます。


リサイクル:「想いの詰まった道具」を未来へ繋ぐ海外販路

私たちは、お客様が大切に使ってきた厨房機器を、ただの「モノ」だとは思いません。あるお客様は、私たちの取り組みについてこうおっしゃいました。


「自分が大事に使ってきた道具が捨てられるのではなく、また誰かが使ってくれるのはとても嬉しい」


独自の海外(フィリピン)販路を持つ私たちだからこそ、お客様の想いの詰まった道具を、次の使い手へと繋ぐことができます。これは、お客様の廃棄コスト削減に繋がるだけでなく、何よりの心の満足に繋がると信じています。


人間力:「Kさん、Fさん」に代表される、ご指名が入るほどの信頼

私たちの現場では、お客様から「Kさん、Fさんにお願いしたい」と、特定の職人をご指名いただくことがあります。その理由は「彼らなら、何とかしてくれるから」。どんな状況でもお客様の立場で考え抜き、最後までやり遂げる。この誠実な姿勢と人間力こそが、シロマルの誇りです。


まとめ:飲食店の閉店は、新たな一歩。まずは専門家へ無料相談を


飲食店の閉店・解体は、法的な手続きから業者選び、実際の工事まで、決断すべきこと、やるべきことが山のようにあります。一人で抱え込まず、まずはその道のプロに相談することが、成功への一番の近道です。


シロマルは、単に建物を壊すだけではありません。お客様の不安な気持ちに寄り添い、複雑な課題を一つひとつ整理し、次のステップへと進むためのお手伝いをします。あなたの閉店が、素晴らしい次の一歩となるように。私たちが、その全てをサポートします。




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