スチコンを長期間使わないときは?水抜きと再開前の確認事項

休業や店舗改装でスチコンを長期間使わないとき、電源を切る前に何をしておけばよいのでしょうか。スチコンは調理に水を使うため、庫内のお手入れに加え、給水配管や機器内に残る水の扱いも確認が必要です。再開時にも、止める前とは別の確認があります。


最初に型番と取扱説明書を確認し、その機種に指定された庫内清掃と水抜きの手順に従ってください。再び使う前には、庫内各部と排水・給水経路を確認します。ここではホシザキのスチームコンベクションオーブンを例に、停止前から再開までに何を判断するかを整理します。水抜き機能や操作順は機種によって違うため、例示したボタンやバルブの操作を別の機器へ当てはめないでください。




スチコンを止める前に型番と給水経路を確認

まず本体の型番を確認し、対応する取扱説明書を用意します。あわせて、給水配管の元栓、水抜きバルブ、機器側の水抜き機能、元電源がどこにあるかを、説明書と実際の設置状況で照合してください。誰が停止作業を担当し、いつ再使用する予定かも記録しておくと、再開時に状態を追いやすくなります。


電源を切るだけで作業が終わるとは限りません。ホシザキがMIC_SクラスのMIC-5HTC3を例に示す長期停止手順には、庫内クリーニング、給水配管内の排水、機器設定による水抜き、元電源の停止が含まれます。この機種では、機器側の水抜きが完了する前に元電源を切るという順番ではありません。別の機種でも同じ表示や機能があると決めつけず、必ず実機の説明書を確認します。


説明書が見当たらない、元栓とバルブの対応が分からない、複数の機器で配管を共有している場合は、推測で操作せずメーカーや設置業者に確認してください。休業期間の長さだけで一律の水抜き基準を作ることも避けます。




停止前は庫内清掃と水抜きを機種別に行う

スチコンを止める準備は、庫内に残った汚れへの対応と、給水系に残る水への対応に分けると確認しやすくなります。いずれも取扱説明書に示された作業範囲と順番を優先してください。特に自動洗浄や機器設定の水抜きは、操作する時点の通電状態が手順に関わります。



庫内と部品のお手入れを確認する

調理後の庫内、ラック棚、ファンカバー、ドアパッキンなどを、使用機種のお手入れ方法に沿って確認します。ホシザキのMIC_Sクラスの停止例では、給水系の水抜きに先立って毎日のお手入れとして庫内クリーニングを行います。手作業で拭く箇所と、機器の自動洗浄を使う箇所は同じ操作ではありません。


洗浄剤も自己判断で代用しないでください。ホシザキのSクラス向け営業再開前ガイドは、自動洗浄に専用のタブレット洗浄剤を指定しています。高温の庫内や洗浄剤に触れる作業があるため、庫内の温度と説明書の注意事項を確かめてから進めます。清掃後に取り外した部品は、紛失しないよう保管場所を決めておきましょう。


参照:ホシザキ株式会社「営業再開前に必要なお手入れガイド スチームコンベクションオーブンSクラス」



給水配管と機器側の水抜きを分けて考える

ホシザキのMIC-5HTC3の例では、給水配管の元栓を閉め、水抜きバルブから管内の水を排出した後、機器設定の「水抜き」を行い、完了を確認してから元電源を切ります。配管内の水と機器側の水を、別々の確認項目として示している点が重要です。この記事の操作順は対象機種の紹介であり、別型番の実作業に使う手順書ではありません。


設置状態によっては、バルブの位置が分かりにくいこともあります。操作対象を特定できないまま配管を外したり、電源を先に切って水抜き操作を試したりせず、型番と設置状況を伝えてメーカー・設置業者に確認してください。


参照:ホシザキ株式会社「製品群別の長期停止の手順」




置き場所と再使用予定から保管方法を決める

停止後も同じ場所で使うなら、庫内の手入れと水抜きを終えた状態、外した部品の置き場所、再開予定日を記録しておきます。一方、改装で厨房内の設置場所を空ける場合や店舗を移る場合は、停止の段取りに加えて搬出先と再設置先も決めなければなりません。


搬出が必要か判断するときは、工事中に機器を置ける場所があるか、搬出入の経路を確保できるか、再設置時に給水・排水や電源をつなぎ直すかを確認します。機器の移動や接続工事を庫内清掃の延長として進めず、必要な業者と作業範囲をすり合わせてください。


当社では、店舗の移転・リニューアル期間中に厨房機器を預かり、洗浄・メンテナンスを行うサービスを案内しています。現在の店舗からの搬出、保管、新店舗への再設置についてもご相談いただけます。スチコンの保管を検討する際は、型番と設置状況を伝え、受入や作業範囲を確認してください。


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再開前は庫内と給水経路を点検

久しぶりにスチコンを使う前は、まず庫内に水がたまっていないか、排水口が正常に排水しているかを確認します。ホシザキのSクラス向け再開前ガイドは、庫内排水口から水が排出されているかの確認に加え、ドアパッキン、ラック棚、ファンカバー、芯温センサーなどのお手入れを示しています。部品を外して清掃した場合は、取付状態も見直してください。


ドアパッキンにひび割れがある場合は、そのまま使わないよう同ガイドに記載されています。庫内の水が排出されない、排水フィルターの周辺に詰まりが見えるといった場合も、原因を確認せず運転を始めないでください。読者が分解や修理を進めるのではなく、取説の確認範囲を超える場合はメーカーへ相談します。


参照:ホシザキ株式会社「営業再開前に必要なお手入れガイド スチームコンベクションオーブンSクラス」


給水経路も停止時のまま戻すだけではありません。ホシザキのMIC_Sクラス・MIC-5HTC3の再開例では、給水バルブを閉じた状態で水抜きバルブを開き、配管内に滞留した水を排出してから、水抜きバルブを閉じて給水を再開します。その後に元電源と操作パネルを確認する流れです。配管構成や操作が実機と違う場合は、その機種の取扱説明書に従ってください。


参照:ホシザキ株式会社「製品群別の運転再開の手順」




排水不良や再設置を伴う場合は専門家に確認

停止前・再開前の確認で、排水されない、水漏れがある、パッキンが傷んでいる、異常表示が出るといった問題を見つけたら、そのまま調理を始めないでください。清掃で対処できる範囲か、部品の交換や点検が必要かを、取扱説明書とメーカーの案内に照らして判断します。原因が分からなければ販売会社やサービス担当へ相談します。


移転などで給排水管や電源の接続を変える場合は、庫内を清掃しただけでは再設置の準備は終わりません。型番、停止前の状態、搬出と再設置の予定、接続設備を整理して設置業者に伝えます。高温部、配管、電気の作業を自己判断で進めることは避けてください。




再使用するスチコンの保管を計画する

スチコンを長期間使わないときは、型番に合う庫内清掃と水抜きを停止前に確認し、再開前には庫内各部、排水、給水経路、運転状態を確かめるところまで計画しておきます。機種例で紹介した操作をそのまま使うのではなく、実機の説明書で手順を照合することが前提です。


改装・移転で店内保管が難しい場合は、再使用する場所と時期を見据えて、搬出・保管・再設置を相談できます。当社の厨房機器預かりサービスは、洗浄・メンテナンスを含む保管を案内しています。ご相談時にスチコンの型番、設置状況、予定期間をお知らせください。


再使用する機器の保管先を検討している方へ。


お使いのスチコンを預けられるか、型番と設置状況を伝えて当社へ相談する