休業や店舗改装で業務用食器洗浄機を長期間使わないとき、「電源を切っておけば大丈夫」と考えていませんか。再び使う予定があるなら、洗浄タンク内の水や汚れ、給水・給湯の接続、再開時に戻す部品まで確認しておきたいところです。
まず機器の型番と取扱説明書を確認し、その機種に合った方法で停止前の排水・清掃を行います。使い始める前にも清掃と部品の取付、給水・運転状態を確認してください。ここではホシザキの業務用食器洗浄機を例に、止める前から再開までの判断を整理します。メーカーや機種が違えば操作方法も変わるため、実際の作業はお使いの機器の説明書に従ってください。
使わない期間が決まったら型番と接続設備を確認
最初に調べたいのは、洗浄機本体の型番と、何が接続されているかです。本体の銘板と取扱説明書を照らし合わせ、給水、給湯器、ブースター、ガス、電源の構成を確認します。店舗内に複数台ある場合は、外見が似ていても同じ手順と決めつけないでください。
確認する理由は、停止する順序や排水の方法が機種・接続設備で異なるためです。たとえばホシザキのJWE-300TUBを例とする長期停止案内には、本体の運転・電源だけでなく、給湯器とブースター、ガス・給水の元栓についても手順が示されています。別機種に同じ位置のスイッチや排水パイプがあるとは限りません。
休業期間の長さだけで一律の作業を決めるのではなく、「いつまで使わないか」「設置したままか、移動するか」を記録しておくと、停止時と再開時の担当者間でも確認しやすくなります。説明書が見つからない場合や接続先を特定できない場合は、操作を進める前にメーカーや設置業者へ確認してください。
停止前はタンク内の水と汚れを残さない
長期停止では、運転を止めた後の排水と清掃を確認します。食器洗浄機には洗浄タンク、フィルター、排水パイプなど、日常使用で水や食べかすが触れる部分があります。電源を切った時点で内部の水まで抜けたと考えず、取扱説明書に示された停止後のお手入れを確認しましょう。
対象機種の手順で運転を止めて排水する
ホシザキのJWE-300TUBの案内では、操作パネルで運転を止め、本体の電源、給湯器・ブースター、ガスと給水の元栓を順に確認した後、タンクフィルターを外し、排水パイプを抜いて排水します。これは対象機種の例です。スイッチの位置や排水方法を他メーカー・他型番の洗浄機に置き換えないでください。
排水時は残った湯や周囲の床面にも注意が必要です。自分の機器の説明書で作業箇所と順番が分からない場合は、推測でカバーや配管を外さず、メーカーまたは設置業者に問い合わせます。
フィルターと洗浄室を手入れする
排水だけで終わらせず、タンクフィルター、排水パイプ、洗浄室の汚れを確認します。食べかすや油汚れが残ったままでは、次に使う前の清掃負担が増えます。取り外せる部品や洗剤の扱いは機種の説明書に従い、外した部品は紛失しないよう保管してください。
ホシザキのJWE-300TUB用お手入れガイドには、洗浄室内のお手入れやセルフクリーニングの案内があります。セルフクリーニングは通電して行う手順が含まれるため、停止後に思い出して無条件に操作するものではありません。停止前に説明書を読み、清掃と電源停止の順番を確認します。
参照:ホシザキ株式会社「お手入れガイド 業務用食器洗浄機(JWE-300TUB)」
その場に置くか搬出するかを決める
洗浄機を止めた後の扱いは、再使用する場所と店舗工事の範囲で変わります。店内に置いたままにできるなら、清掃後の状態と付属部品の保管場所を記録し、再開時に確認できるようにしておきます。改装で設置場所が使えない場合は、搬出先と再設置の予定も必要です。
判断するときは、工事中に機器が邪魔にならないか、搬出入の経路を確保できるか、再開時に給排水や電源をつなぎ直す必要があるかを確認します。移動を伴う機器の取り外し・再設置を、日常の清掃と同じ作業として扱わないでください。配管や電気・ガスの接続については、関係する専門業者と段取りを決めます。
当社では、店舗の移転やリニューアル期間中に厨房機器を預かり、洗浄・メンテナンスを行うサービスを案内しています。現在の店舗からの搬出、保管、新店舗への再設置もご相談いただけます。食器洗浄機の預かりを検討する際は、型番、設置場所、希望する保管期間を伝え、対象機器や作業範囲を確認してください。
改装時に機器をどこへ移すか迷っている方へ。
改装・移転で置き場所に困る場合は、厨房機器の一時預かりについて確認する
再開前は部品と給水・運転を順に確認
休業明けは、電源を入れてすぐに食器を洗い始めず、停止中の機器の状態を確認します。まず洗浄室、ノズル、タンクフィルター、排水パイプを機種の説明書に従って手入れし、外していた部品を正しい位置に戻します。保管中に部品を別の場所へ置いた場合は、運転前に不足がないか見直してください。
ホシザキのJWEシリーズ向け再開案内では、洗浄ノズル、すすぎノズル、タンクフィルター、排水パイプを取り付け、給水・ガスの元栓や給湯器・ブースターを確認した後、本体の電源を入れます。初期給湯が完了すると運転可能を示す表示に変わるという流れです。実機の型番や接続状況が異なる場合は、その機器の取扱説明書を優先してください。
再開前のお手入れガイドは、タンクフィルターと排水パイプの残菜や汚れの除去、ノズルの目詰まり確認も示しています。排水パイプの差し込みが不十分だと、洗浄湯が漏れたり洗い上がりに影響したりするため、単に「部品がある」だけでなく取付状態を確認する必要があります。久しぶりの運転で水漏れや異常表示が出た場合は使用を続けず、メーカーや設置業者へ相談してください。
参照:ホシザキ株式会社「営業再開前に必要なお手入れガイド 食器洗浄機」
異常や再設置があるときは作業を切り分ける
日常の清掃として扱える範囲と、専門家に確認すべき範囲を分けておくと、再開時に判断しやすくなります。型番に合う停止・再開手順が分からない、電源や給湯の構成が変わった、排水できない、水漏れや異常表示があるといった場合は、そのまま運転を続けないでください。
特に店舗移転で給排水・電気・ガスをつなぎ直す場合は、洗浄室の清掃だけでは再使用の準備が終わりません。機器の点検はメーカーや販売会社、接続工事は設置業者など、作業内容に合う相手へ相談します。停止前に型番、付属部品、接続設備、取り外し予定を控えておけば、相談時にも状況を伝えやすくなります。
再使用を見据えて保管の段取りを整える
業務用食器洗浄機を長期間使わないときは、停止前に排水・清掃を確認し、再開前に部品・給水・運転を確かめるところまで予定に入れておきましょう。メーカーの案内は型番ごとに読み、操作が分からない箇所を自己判断で進めないことが大切です。
改装や移転で店内に置けない場合は、再使用する予定と搬出・再設置の段取りもあわせて検討します。当社の厨房機器預かりサービスでは、洗浄・メンテナンスを含む保管と搬出入を案内しています。相談の際に機器の型番、設置状況、予定期間をお知らせください。
再使用する機器の保管先を検討している方へ。

