業務用製氷機を長期間使わないときは?水抜き・清掃と再開前の確認点

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店舗の改装や移転で業務用製氷機を長期間使わないとき、電源だけを切ってよいのか、給水管の水はどうするのかと迷うことがあります。再び使う予定なら、停止前に氷と水を処理し、清掃・乾燥を済ませ、営業再開前の確認まで予定に入れておく必要があります。


ただし、水抜きや電源操作の順番は製氷機の型式によって違います。まず本体のメーカーと型番を調べ、該当する取扱説明書を用意してください。この記事では長期停止から再開までの確認点を整理しますが、個々のバルブやスイッチは、お使いの製品に合う案内に従って操作します。




業務用製氷機を長期間使わないとき、最初に確認すること

作業に入る前に、いつ運転を止めるか、製氷機を店舗に残すか、次にいつ使うかを決めます。改装中も同じ場所に置く場合と、機器を取り外して運ぶ場合とでは、給排水や搬出の段取りが異なります。営業を続けながら製氷機だけを止めるなら、使っていた氷をどう確保するかも先に考えておきましょう。


本体の銘板などでメーカーと型番を確認し、取扱説明書の停止・お手入れ・運転再開の項目を探します。説明書が手元にない場合は、型番を控えてメーカーの公開資料や問い合わせ窓口で確認してください。外観が似ている別機種の説明書を代用すると、排水方法やスイッチの位置を取り違えるおそれがあります。


長期停止では、ストッカー内の氷、機器や給水配管に残る水、清掃する部品をそれぞれ確認します。氷を取り出す作業と水を抜く作業は同じではありません。「電源を切ったから排水も終わった」と考えず、どの範囲の水をどの操作で排出する機種なのかを説明書で確かめてください。




停止前は氷・水・電源を機種に合う順番で扱う

製氷機を止める際は、先にストッカー内の氷の扱いを決め、機種に合った停止・排水操作と清掃を行います。給水元栓や水抜きバルブの位置が分からないまま、ホースを外したり電源プラグを抜いたりしないでください。給排水の接続や設備側の電源を扱う必要がある場合は、設置業者やメーカーに作業範囲を確認します。



水抜きの順番は型式によって異なる

たとえばホシザキの長期停止案内では、IM_Mタイプは給水配管の元栓と水抜きバルブを扱った後に、本体の電源を停止する流れです。一方、CM・FM_Kタイプでは先に操作パネルの停止操作で製氷機構部の水を排出し、その後に給水配管の水抜きと電源停止へ進みます。この違いからも、すべての業務用製氷機に一つの操作順を当てはめることはできません。


ここで挙げたのはホシザキの掲載型式についての例です。実際の操作にはボタン、バルブ、電源仕様ごとの条件があります。型番が一致しない場合や操作に不安がある場合は、その製品の説明書とメーカーの案内を優先してください。


給水配管の水を抜くことと、製氷機構部に残る水を排出することも区別します。掲載型式の一部では、本体の停止操作で内部の排水を行った後、配管側の水抜きに進みます。どちらか一方だけを済ませて作業を終えず、説明書に書かれた対象箇所を確認しましょう。


参照:ホシザキ株式会社「製品群別の長期停止の手順」



ストッカー内の氷を出し、清掃して乾燥させる

ホシザキの掲載型式では、ストッカー内の氷をすべて取り出し、内外部を清掃して十分に乾燥させるよう案内しています。氷を残したまま長く止めたり、溶けた水を放置したりしないようにします。ストッカー、扉の内側、パッキン、スコップを置く部分など、手入れできる場所は機種の説明書で確認してください。


部品を外す方法、使用できる洗剤や清掃の範囲も機種によります。届かない内部を無理に分解せず、説明書で指定された日常のお手入れと、専門スタッフに任せる点検を分けて考えます。停止前に清掃していても、営業再開前にはもう一度、衛生状態を確認する予定を立てておきましょう。


改装中に製氷機を店内に置けない場合は、停止準備と併せて搬出先を考える必要があります。工事日程と置き場所の決め方は、当社の関連記事で確認できます。

改装中に製氷機の置き場所がない場合、一時預かりの考え方を見る




保管場所と営業再開の時期を決めておく

製氷機を店内に残す場合は、工事の粉じんや水がかかる位置にならないか、工事中に再度動かす必要がないかを確認します。機器を保管場所へ運ぶ場合は、現在の給排水の接続状況と搬出経路を担当業者に伝えます。本体を止める操作が完了しても、取り外しと運搬の準備まで終わったことにはなりません。


移転先で再利用するなら、設置場所、給排水、電源、搬入経路を早めに確認してください。今の店舗で使えていた製氷機を、そのまま新しい場所へ置けるとは限りません。移転先が未定なら、保管する期間の目安、返却先が決まる時期、誰が再設置を担当するかを整理しておきます。


外部に預ける場合は、メーカー・型番と台数、現在の設置状況、搬出希望日、保管期間、返却予定を伝えると、作業範囲を相談しやすくなります。保管場所だけを手配するのか、取り外しや再設置まで依頼するのかで費用や日程は変わります。機器の状態に応じた対応可否も含め、依頼前に確認してください。


作業を依頼した場合は、停止前の手入れ、配管の取り外し、再開時の接続と試運転を誰が行うかも共有しておきます。保管と運搬だけの依頼だと思っていたのに、営業再開日に接続作業が残っていた、という行き違いを避けるためです。




再開前は給水と衛生状態を確認し、製氷を確かめる

久しぶりに製氷機を使うときは、電源を入れてすぐにできた氷を提供するのではなく、まず取扱説明書に沿ってストッカーなどを手入れします。次に、対象機種の手順で給水配管と運転状態を確認し、実際に氷ができるか確かめます。停止時と同じく、再開時のバルブやスイッチの操作も型式に合わせてください。


ホシザキのIM_MタイプとCM・FM_Kタイプの再開案内では、ストッカー内や扉まわりなどの手入れに加え、配管内に滞留していた水を排出してから運転する手順が示されています。また、掲載された型式については衛生面を考慮し、最初にできた氷を捨て、次にできた氷から使用するよう案内しています。他社製品や別型式でも同じ操作や回数になるとは断定せず、それぞれの説明書を確認します。


参照:ホシザキ株式会社「製品群別の運転再開の手順」


製氷しない、水が漏れる、異音・異臭や表示の異常がある場合は、提供を始める前にメーカーや保守を担当する業者へ相談してください。営業再開の当日に初めて試運転をすると、異常が分かった際に対応する時間が足りなくなります。店舗の準備日程に、清掃と運転確認の時間を入れておくとよいでしょう。




自店で保管できない場合は預かりと搬出入を検討

店舗の改装中に置き場所がない、移転先が決まるまで製氷機を使わない。その場合は、保管場所に加えて、給排水の取り外し、搬出、返却後の設置まで考える必要があります。機器の型番と状態、工事日程を整理しておくと、自店で管理する範囲と外部へ依頼する範囲が見えてきます。


当社では、店舗の移転やリニューアル期間中に厨房機器をお預かりするサービスを行っています。公開している内容は、機器の診断・洗浄・定期的なメンテナンスと、現在の店舗からの搬出、保管、新店舗への再設置です。具体的な製氷機の状態や搬出条件、預かる期間を伝えたうえで、作業範囲を確認してください。


長期間使わない製氷機は、型番に合う停止・排水と清掃を行い、保管場所を決め、再開前に衛生状態と製氷を確認します。置き場所や搬出入をまとめて考えたい場合は、当社の預かりサービスの内容をご覧ください。

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